結局のところ、「おせちもいいけどカレーもね」が生まれた背景というのは、カロリーの急激な変化に体を慣らすための「助走」みたいなものなのだろう。


結局のところ、「おせちもいいけどカレーもね」が生まれた背景というのは、カロリーの急激な変化に体を慣らすための「助走」みたいなものなのだろう。


1/1のおせちで人類はカロリーの最大値をとる。栗という木のみをべったべたの甘い何かでつつんだカロリー、牛の肉を冷えても無限に食べ続けられるように味付けしたカロリー、痛風三銃士の一角 イクラ、控えめな見た目のくせにもっともカロってる煮しめ。カロリーのマウンテンだ。略してカロマン。


そして正月が終わって間もない1/7、ハイカロリーに慣れたからだにいきなり七草粥などぶちこんだら体がイカれるに決まっているのです。誰だっていきなりトップスピードで走れないし、急に止まることもできない。何か中間地点が必要なのです。そう。それがカレー。


日本人の疲れた胃をいやす最終着地点「七草粥」。そのつなぎとしての中カロリーのカレー。インド人のやさしさ、ネパール人の心、タイ人の陽気、神保町人の魂、カレー。そのカレーが日本人の胃をやさしく、時に激しく包み込む。茶色く。ど茶色く。そして低カロリーへの高みへいざなう。胃の桃源郷への道しるべ。


とまあそういう医学的な理由で胃にスムーズなカロリー曲線を描かせるために「おせちもいいけどカレーもね」が生まれたわけですし、逆に2/14のバレンタインデーでまたカロリーのピークを迎える人類にとって1/8~2/13の1か月間もまたカロリーの助走が必要なわけです。毎日がカレー曜日なのです。


ただチョコをもらえない人は別な。俺とか君とか。